Holistic Mom's Aroma Life

Life tip with essential oils*

キャリアオイルについて

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最初に宣伝を少し失礼します。。

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初心者の方でも、どなたでもご参加していただけます。

素敵なギフトををご用意しておりますので、皆様のご参加お待ちしております。

こちらに詳細が載っておりますのでぜひご覧下さい。


さて、今日はアロマセラピーには欠かせないキャリアオイルについてのお話です。

というのも、以前キャリアオイルについて質問があり、

たくさんの種類があるけれどどれが良いのですか?ということでした。

確かに、キャリアオイルは多くの種類がありますよね。

私自身も名前は知っていても未だに試したことがないものもあります。

キャリアオイルはそれぞれ特徴があり、

用途によって使い分けると良いかと思います。

その説明の前に、まずキャリアオイルが何かをお話します。

アロマセラピーでは精油を肌に使用する際、

精油希釈(薄めて)して使用しなければならないと教えられます。

それは精油は有効成分や芳香成分が凝縮されていて、

たった1滴でも非常に強い効果をもたらすために、

肌へ原液での使用は危険である、という意味が込められています。

では、その希釈とはどのようにするのかというと、

キャリアオイル”で精油を薄めるわけです。

通常、全ての種類の精油を希釈しなければならない、とありますが、

ドテラ社のように、安全に塗布できるテストを行っている会社の精油は、

限られた種類での原液塗布が可能です。
(つまり刺激性があまりないラベンダーやティーツリーなど)

しかし、刺激性の強い精油(シナモンやクローブオレガノ、カシアなど)は、

例外なくキャリアオイルで希釈して使用しなければなりません。

刺激性の強い精油の希釈なしでの塗布使用は、

赤み、痛み、腫れなどを引き起こしてしまいますのでお気をつけ下さい。

ではキャリアオイルとはどんなオイルなのでしょう。

キャリアオイルとは植物性の油のことで、

例えば、キッチンでおなじみのオリーブオイルや菜種油、などもキャリアオイルの一種です。

キャリアオイルの語源は英語で 運ぶ=Carry から来ていて、

全身に精油を運ぶ作用があることからこのような名前になったそうです。

キャリアオイルの利点は精油の刺激性を弱めるだけでなく、

皮膚に潤いを与えたり、キャリアオイルの種類によっては栄養も豊富なので、

皮膚の健康にとても良い働きをします。

ちなみに、

キャリアオイルは精油を使用するときだけでなく、

マッサージやアロマクラフト作りにも利用されます。

オイルを使用するスエディッシュマッサージや、

アロママッサージはこれらキャリアオイルを使用しますし、

手作りコスメなどでもキャリアオイルを使用することが多々あります。

では、キャリアオイルをどのように使い分けるのかを少しご紹介したいと思います。

最初にお話しておきたいのが、

どの用途で、どの種のキャリアオイルを使用するにしても、

必ず植物性、そして新鮮なオイルを使用してください。

開けてから3,4年以上経ったものや、

きちんと品質管理を行わず保存されたものは、

酸化することにより本来の効果を発揮しないだけでなく、

皮膚へのダメージにもなりかねませんので使用しないようにしましょう。

それさえ守っていれば、どのキャリアオイルを使用しても、

決して間違いとか正しい、ということはありません。

あくまで参考にしていただければ幸いです。


精油の希釈するためだけにキャリアオイルを使用する場合

例えば、便秘気味なので精油を希釈してお腹に塗ってマッサージするとか、

単に精油の刺激性を緩和したり、

肌に塗りやすくするために使用するキャリアオイルをお探しのときは、

条件としては、肌触りが軽いもの無臭なもの、を選びます。

精油本来の香や効果を一番に考えたときに、

精油がキャリアオイルの持つ香に邪魔されず、

肌への吸収がスムーズに行えるものが良いですよね。

そこでオススメなのは、精製された(分別蒸留)されたココナッツオイルです。

本来、手をかけていない未精製のココナッツオイルというのは、

常温では固体で、23度以上になると溶け出します。

栄養は豊富ですが、使用前に温めて溶かさなければならず、

沈殿物がみられたり、ココナッツの香もするので、

髪の毛のケアや、サンケア用として肌に塗るのには最適ですが、

精油の希釈にはあまり適しません。

しかし、ココナッツオイルを分別蒸留したものは、

熱することで分子が大きいものと小さいものに分離させ、

その小さい分子を集めたものが精製されたオイルになります。

栄養面では未精製と比べて多少劣りますが、

分別蒸留の際、不純物やココナッツの香なども一緒に除去されるので、

肌触りも軽く、非常に吸収率が良い無臭のオイルになるのです。

そして精製されたものは常温では液体ですので、

使用したいときに温めなくてもすぐ使用できます。

ちなみに、ドテラ社のキャリアオイルも分別蒸留されたココナッツオイルで、

開封後1年以上持ちますし、冷蔵庫で保存する必要もありません。

赤ちゃんやお子様が、万が一口に入れてしまっても心配ありません。

精製されたココナッツオイルは必ず分別蒸留にて精製されたものを選びましょう。

ものによっては薬品精製したものも多く存在します。

それらはアロマセラピー用ではありませんのでご注意ください。

その他にオススメなものは、グレープシードオイル

グレープシードオイルはその名の通り、ブドウの種から取れるオイルです。

アレルギー性も低く、肌触りもさらっとしていて、

精油の希釈にはとても良いキャリアオイルですし、

敏感肌や脂性肌にも向いています。

ビタミンEも豊富に含まれ、肌の酸化を防ぎます。

ただし、他のキャリアオイルと比べると酸化するのが早いので、

開けてから2ヶ月を目安に、早めに使い切ってください。

この2つは非常にオススメです。

その他、アップリコットカーネルオイルやスイートアーモンドオイルも良いです。


マッサージやアロマクラフトに使用する場合

これはどのような効果をもたらしたいか、が使い分けのヒントになります。

全部書いてしまうと長くなってしまうので、

個人的にいくつかオススメをご紹介します。


*乾燥肌へ

乾燥肌の方へクリームを作ったり、マッサージをしたりする場合、

まずオススメなのがホホバオイルです。

ホホバオイルは植物性の液体ワックスで、肌の保湿には最適です。

さらにミリステン酸が含まれるので、筋肉や靭帯の炎症にも効果があります。

香もほとんどなく、開封後も1年ほど持ちます。

それから先ほども出てきましたアプリコットカーネルオイルも良いです。

これは杏の種から採取され、さらさらとしてすべりが良く、

フェイシャルにはとても良いキャリアオイルです。

全ての肌に使用できますが、特に乾燥肌、敏感肌に向いています。

あとは何といってもアボカドオイル

これは個人的に大好きなオイルなのです。

オリーブグリーンの綺麗な色のアボカドオイルは、

塗った感じはとてもヘビーなため、マッサージに使用する場合は、

精製されたココナッツオイルやホホバオイルなど、

軽めのオイルと混ぜて使用します。

アボカドオイルにはレシチン、ビタミンが豊富に含まれています。

傷んだ肌の細胞再生を促進するので、

妊娠線のケアやあかぎれなどには非常に最適なオイル。

実際、私も妊娠線のケアに重宝しました。

サンダルウッドやミルラの精油を加えるとより効果が期待できます。

肌に栄養を与えたり、筋肉や肌の炎症にも効果があります。

酸化も比較的遅いので、開封後半年ほどもちます。

その他、ウィートジャームオイルやオリーブオイルも効果的です。

ただしウィートジャームオイルはアレルギーの心配もあるようですので、

小麦アレルギーの方は使用しないでくださいね。


*老化肌へ

老化肌には栄養豊富なアボカドオイルも非常に効果的ですし、

オススメはマカダミアナッツオイルです。

マカダミアナッツオイルは若い人の皮脂に大変近い、

パルミトレイン酸”という成分を多く含み、

栄養価も高く、色んなタイプの肌に使用できますが、

特に老化肌にはもってこいのオイルです♪

マッサージに使用する場合は、ややヘビーなオイルなので、

軽めのオイルと混ぜて使用しても良いでしょう。

以前、ココナッツオイル&マカダミアナッツオイルを使用し、

母親にハンドマッサージをしてあげると大好評でした。

ハンドクリーム作りにも良いかもしれません。

その他、ウィートジャームオイル、月見草オイル、

スイートアーモンドオイルも老化肌の使用に良いとされています。


他にも多くのキャリアオイルがありますし、それぞれ違った特徴があります。

ぜひ、ご自分に合ったキャリアオイルを見つけてみてくださいね。