抗菌作用がある精油
先日、
お散歩していたら、
ご近所さんの花壇に色とりどりのチューリップが並んでいました。
その中にかわいいみどり色のチューリップも♪
こんな種類もあるのですね。
NYでは今の時期がベストな気候。
晴れの日も多いし、日中の気温は20度前後をキープしていますが、
あと1ヶ月もすれば蒸し暑い夏が始まります。。
今のうちにたくさん楽しんでおこうと思います。
今日は前回も少し触れましたが、
抗菌作用のある精油についてお話します。
アロマセラピーではよく聞く抗菌作用。
抗菌性とも言われ、菌の増殖を防いだり、菌を死滅させたりする作用です。
でも、抗菌作用と一概に言っても、菌の種類は1つではないので、
精油によって対応する菌が違ってきます。
ですので、
例えばある本にはレモンの精油には抗菌作用がありますと書いてあっても、
あるウェブサイトでは全くそのことが書かれていなかったり。
どれが本当??なんて迷ってしまうこともありますよね。
それは前にお話したように、
含まれる成分も違うから、という理由も考えられますが、
その精油が対応する菌の種類が違うことにより、
書かれ方が変ってくるためでもあります。
多種の菌に対して作用する精油なら、
どの本やサイトを見ても抗菌性があると書かれているかもしれませんが、
作用が小さかったり、対応する菌の種類が少ない精油は、
他に優れた作用があるため、抗菌性については書かれない場合もあります。
そこで今日は、
精油の抗菌作用について実験されたものがありましたので、
それをご紹介したいと思います。
抗菌作用がある精油と言われている、
オレガノ、シナモン、クローブ、ローズマリー、ユーカリプタス、
レモン、ティーツリー、オレンジの精油8種類を用いて、
の3種類の菌に対してどれほど抗菌性を発揮するか、という実験です。
専用のプレート3つ用意し、各プレートにそれぞれの菌を綿棒で付着させ、
そのプレートに8つの精油をそれぞれ染みこませたペーパーディスクを置き、
48時間後、各精油の反応をみます。
写真がないので分かりづらいのですが、
10cm四方のプレートに菌をまんべんなく付着させ、
各精油を染みこませた、指の先程度の大きさの紙(ペーパーディスク)
8つを1枚のプレートに載せる、という感じです。
そのときにペーパーディスク同士がくっつかないように離して載せます。
これを各菌に対して行うのでプレートを3つ必要とします。
で、2日後にペーパーディスクをチェックし、
精油がその菌に対して抗菌作用がない場合は、
ペーパーディスクは変化しません。
反対に、抗菌作用強い精油の周りは菌が死滅するので、
ペーパーディスクの周りにはきれいな円を書いたようになり、
(油汚れのひどいお皿に洗剤を垂らすようなイメージです。)
その円が大きければ大きいほど抗菌作用が強いことになります。
そして結果は、
オレガノが群を抜いて高い抗菌作用がありました。
2位はシナモンの精油だったのですが、
どの菌に対しても、オレガノはシナモンの約2倍の反応を示していました。
逆に、オレンジとレモンの精油はほとんど抗菌性を示しませんでしたが、
サルモネラに対しては多少反応することが分かりました。
これが結果の詳細になります。
~エシェリキアコリ~ (mm)
オレガノ…15
シナモン…8
クローブ…5
ローズマリー…8
ユーカリ…2
レモン…0
ティーツリー…5
オレンジ…0
~黄色ブドウ球菌~ (mm)
オレガノ…19
シナモン…9
クローブ…3
ローズマリー…3
ユーカリ…3
レモン…0
ティーツリー…7
オレンジ…0
~サルモネラ~ (mm)
オレガノ…21
シナモン…14
クローブ…9
ローズマリー…8
ユーカリ…6
レモン…2
ティーツリー…15
オレンジ…2
オレガノやティーツリーの抗菌作用は有名ですが、
他にもシナモンやローズマリーにも比較的高い抗菌作用があります。
私のブログでも何度も出てきている、
ドテラ社のプロテクトブレンドオイル”オンガード”は、
非常に高い抗菌作用や抗腐作用、抗ウイルス作用があるブレンドオイルで、
クローブ、シナモン、ユーカリ、オレンジ、ローズマリーがブレンドされています。
この実験をみると、
オレンジよりオレガノをブレンドしたほうが抗菌作用が強そう、
と思われるかもしれませんが、
より強い抗菌力を発揮します。
オレガノは既に高い抗菌作用があるので、
単独で使用しても十分効果があるのです。
ちなみに、
黄色ブドウ球菌の仲間で、
”メチシリン耐久黄色ブドウ球菌”(MRSA)てありますよね。
黄色ブドウ球菌は人間の皮膚や鼻腔、腸内に常在する菌で、
何もなければ無害なのですが、
例えば怪我をしてその傷口からどんどん増殖したり、
食べ物に付着し、食べ物の中で増殖し、
それが体内に入ると食中毒や感染症を引き起こしたりします。
その際の治療には抗生物質を使用します。
しかし、抗生物質を乱用したり、正しく使用しないことにより、
抗生物質に対しての耐久菌が出来上がってしまうこともあります。
その一例がメチシリン耐久黄色ブドウ球菌で、
メチシリンとは抗生物質の一種です。
MRSAの症状としては皮膚炎、肺炎や骨髄炎などがあり、
一度感染してしまうと治療が困難です。
特に免疫力の弱った小さなお子様や、
お年を召した方は感染しやすいと言われています。
オンガードはMRSAに対しても抵抗力があるので、
ディフューズして感染の予防をすることはとてもオススメ!
オンガードでなくても、オレガノやティーツリーでも効果あります。
ぜひ1つはあると良いかもしれません。
では、良い週末をお過ごしください♪