アロマセラピーとフィトセラピー
先日、
アロマ友達からこんなYoutubeをシェアしていただきました。
これは各専門家たちが、
フランスにおける自然療法の一種”植物療法”がどんなものか、
どのように使用されているのかを簡単に説明しています。
お時間がある方はぜひどうぞ♪
今日は、アロマセラピーとフィトセラピーについて書こうと思います。
はじめに、フィトセラピーって何?という方へ。
フィトセラピーは植物療法のことで、英語でPhytotherapy。
Phyto=植物 Therapy=療法です。
ハーバルメディシン(植物からできたお薬)を使って不調を改善することです。
そしてハーバルメディシンには色々な姿形があって、
飲料や錠剤もあれば、粉末や軟膏、エッセンスなどがあります。
精油もハーバルメディシンの1つで、
精油を使うアロマセラピーもフィトセラピーの一種というわけです。
ここで、少しアロマセラピーについてお話します。
現在、世界中に多くのアロマセラピー協会があります。
IFAやNAHA、AIA、ACなどが有名かなと思います。
私もこのNAHA協会のものを受けましたが、
これらの協会が教えるアロマセラピーは、
精油の薬理効果を学び、芳香成分による癒しや美容の分野を学習します。
主にディフューズ、アロママッサージやフェイシャル、クレイ、湿布、
として精油使用することを推奨し、
精油を飲用したり、原液塗布をすることは断固として認めません。
その理由にはアロマセラピーの歴史的背景が関わっていて、
1950年頃に活躍した生化学者・マルグリットモーリーが、
精油を希釈してマッサージすること(現在のイギリス式アロマセラピー)
を生み出したことが始まりだと言われています。
もともと、アロマセラピーという語源は、
1920年代にルネ=モーリスガットフォセが、
ラベンダーの精油で火傷を治癒したことがきっかけでできたもの。
当時のアロマセラピーは精油で治療すること(医療の分野で使用する)がメインで、
原液塗布はもちろん、場合によっては飲用といった使い方も行い、
現在のフランス式アロマセラピーがこれに該当します。
今でもフランスの内科医の15%程度の医者が精油を処方するんだとか。
マルグリットは自身が学んだ東洋医学(マッサージなど)とアロマセラピーを自己流にアレンジし、
それが今で言うアロママッサージです。
彼女は精油を医療としてではなく美容の分野に使用し、
より人々の身近に広めるきっかけを作った人と言えます。
そしてイギリスに”ホリスティックセラピー”として歓迎され、
1960年ごろからロバートティスランドらがアロマセラピースクールを開設。
そこから徐々にアロマセラピーが広まり現在に至ります。
現在のアロマセラピーはその影響を大きく受け、
精油は原液で使用しない・口にしないと一般化されています。
ですので、これらの協会のアロマセラピーを最初に勉強してきた方には、
飲用可能な精油と言われると、なぜ??となってしまうこともあると思います。
私も最初そう思っていましたが、そういった精油というのは、
現在のアロマセラピーのためだけに作られたものでなはなく、
フランス式のように治療目的に使用できるよう、飲用可能に作られています。
ちなみに、メディカルアロマセラピーというのは、
元祖アロマセラピー、つまり精油を治療用に使用することを言い、
フランス式の使い方がメインになっています。
今度のドテラワークショップにご参加される方々、
ぜひフィトセラピーとして使用できる精油はどんなものなのか、
という視点で受けてみると分かりやすいかと思いますよ☆