アロマタッチテクニック ~4つの因子・ストレス~
前回お話したとおり、
人間の体の不調の要因は4つあります。
ストレス・毒素・炎症反応・自律神経失調症。
今日はそのストレスについてです。
ストレスと聞くとあまり良いイメージがないように思いますが、
ストレスとは簡単に言えば刺激です。
日光がまぶしいとか、
外に出れば寒く感じることも、
試験の前になると緊張することも、
負けて悔しい思いをすることも、
怒られて落ち込むことも全てストレスです。
ストレスの中には体に良い刺激になるものあります。
悔しい思いは次へのモチベーションにもなりますし、
恋人と別れたショックから仕事や趣味に没頭しスキルアップなんてことも。
そして例えば、多少足を痛めても少し休めば元に戻るように、
少しくらいのストレスでは人間なんともないようにできています。
ですが現代人は多くの有害ストレスを受けているのです。
有害ストレスとは、体にとって不要なストレスや、
慢性的ストレス、あまりにも強すぎるストレスのこと。
体の不調は精神的ストレスが原因になることが多いです。
人間関係、過労、親しい人との死別などが考えられます。
有害ストレスによる体調不良の一つに、
コルチゾールのバランスが崩れることにあります。
コルチゾールは副腎皮質から分泌されるホルモンで、
ストレスを感じることでも分泌されます。
ストレスホルモンとも呼ぶそうです。
コルチゾールは生命維持に不可欠なホルモンで、
様々なストレスに対抗する他、抗炎症作用や血糖値を上げたり、
糖をエネルギーに変えたり、血圧を上げたりと色々な働きをします。
しかしコルチゾールは多すぎても少なすぎても障害が出てしまうので、
分泌のバランスが大事になってきます。
もし、過度なストレスや疲労でコルチゾールの分泌が多くなると、
高血圧に高血糖、肥満、筋力の衰えや免疫低下、
性欲減退などにも繋がります。
最近では過度なコルチゾールの分泌は、
脳の海馬を萎縮させると発見されたとか。
海馬は記憶を司る大事な脳の一部ですので、
日常生活にも何らかの影響が出てくる可能性が考えられます。
ちなみにアロマセラピストには海馬の働きはとても重要!
この香懐かしい~といった思い出も海馬が関わっています。
そして過度なストレスでコルチゾールが分泌過多になりすぎると、
副腎が過労で疲れてしまいます。
それを副腎疲労といいます。
すると今度は逆に分泌が少なくなりすぎる問題も考えられ、
エネルギーが作られにくいため体がだるく集中力がなくなったり、
少なすぎても免疫力が低下するため風邪を引きやすくなったり、
怪我や病気が治りにくくなったりします。
関節などの炎症やアレルギーが悪化することもあります。
そしてもう一つ、
ストレスによる代表的な体調不良に自律神経失調症があります。
(自律神経失調症について詳しくは今度お話します。)
自律神経失調症は医療機関でも発見されにくく、
症状としては肌荒れや抜け毛、消化器や循環器にも支障をきたしたり、
精神的に鬱やパニックを引き起こすなど数多く考えられます。
働き詰めの方や人間関係に悩む方は知らずと有害ストレスが貯まっています。
ストレスになる環境をできるだけ避け、
貯まったストレスを発散することが必要になります。
~次回・毒素に続きます☆~