日焼け止めクリーム
今日は30度を越えたNY。
近くの公園では噴水があり、子供たちが元気に遊んでいました。
さて、そろそろ日本でも日焼け止めが必要な時期ではないでしょうか?
今日は日焼け止めについてお話します。
私はどちらかと言うとあまり日焼を気にしない人でしたので、
年中、顔以外は日焼け止めを使うことはありませんでした。
しかし少し前に、私の身近で日焼け止めアレルギーを起こした方がおり、
自分や子供にも起こりうることですし、
安全な日焼け止めについて調べてみました。
そのきっかけの出来事というのは、
去年の末にアロマ友達が、
市販の日焼け止めに含まれる化学薬品によるアレルギーで、
病院通いをするほど大変な思いをされていました。
(興味のある方はぜひ彼女のブログをどうぞ♪)
彼女がいつも何気なく使っていた日焼け止めの成分に、
”オキシベンゾン”という成分が入っていて、それにアレルギーを起こしたそうです。
オキシベンゾンは日焼け止めには定番の化学薬品で、
多くのブランドで使用されているのではないでしょうか。
働きとしては、本来肌に吸収される紫外線を代わりに吸収する役目をします。
しかし、それ自体はお肌に良いものではないためアレルギー反応を起こす人も多いのです。
大量に使用すれば様々な副作用も懸念される、決して安全ではない物質です。
アメリカでも日本でも、種類は違えど日焼け止めには何かしらの化学薬品が含まれます。
大きく分けると、
紫外線吸収剤、紫外線拡散剤、防腐剤、
といったところでしょうか。
オキシベンゾンはこの紫外線吸収剤の一つということです。
それらの化学薬品には無害で安全なものから、
オキシベンゾンのようにアレルギー・副作用が起こりうる物質も存在します。
市販のものを使用する場合、使用されている化学薬品が、
比較的安全なものを使用するようにしましょう。
ここで、紫外線(UV)についてお話をしたいと思います。
紫外線は電磁波の一種で、目に見えることも感じることもできないものです。
紫外線は更にUV―A(長波)、UV―B(中波)、UV―C(短波)の3種類に分けられます。
(ABCって、なんだか先日お話しましたインフルエンザの型のようですね、、)
で、
その中でも紫外線対策の対象となるものがUVAとUVBです。
UVCはこの中では最も有害性があるものですが、
地上に届く前にオゾン層が吸収してくれるのであまり心配ありません。
では、これら3つの違いは何なのかということになりますよね。
C、B、Aの順に波長が長くなっているのが分かると思うのですが、
この波長が長いものは紫外線の浸透性が高く、
短いものは炎症作用が高くなります。
短ければ短いほど、お肌を炎症させる力が大きいので、
日に当たることで肌が赤くなったり、
水ぶくれができるほど炎症を起こす場合もあります。
短時間でお肌上に出る変化は短い波長の影響です。
逆に波長が長く浸透性が高いと、短派のように強い炎症性はありませんが、
紫外線がお肌の表面だけでなく、奥深くの部分までじわじわと入り込み、
細胞そしてDNAまで傷つけ、お顔の老化を早めることになります。
長い目で見たときに恐ろしいのはこちらですね。
でもどちらにせよ紫外線はしみやしわの原因になります。
ちなみに、日焼け止めに表示されるPAやSPFってありますよね。
PAはUVAを、SPFはUVBを防ぐ数値で、
高ければ高いほど防ぐ効果が高いと言われています。
ではこの数値が高い日焼け止めが良いの?
というとそうでもなく、
数値が高い=紫外線吸収剤・拡散剤が多い、
ということなので、お肌には良くないのです。
では、手作り日焼け止めは安全なのか、というところも見ていきましょう。
一般的に、手作り日焼け止めに必要なものは、
蜜蝋やキャリアオイル、バターなどの基材のほか、
紫外線吸収剤として、鉱物である二酸化チタン、酸化亜鉛を使用します。
酸化亜鉛はUVA、二酸化チタンはUVBを防ぎます。
どちらもケミカルではなく天然鉱物なので、安全そうに思えますが、
実はこれらの安全性についても賛否両論あり、
まとめると、”化学薬品を使用するよりは良い”という印象を受けました。
どういうことなのかというと、
化学薬品と比べると、これらの物質に対してアレルギーを起こす人は少ない一方、
これらは紫外線に当たると活性酸素を放出し、
お肌の細胞を傷つけ、結果老化を早める原因になります。
活性酸素はDNAも傷つけますので、長い目で見ると発がん性があるというのはこのことです。
また、これらの鉱物をマイクロナイズド(超微粒子化)されたものもありますが、
日焼け止めとして肌触りは良くなりますが、お肌に吸収されやすくなるのと、
活性率が上がるのでお肌に良いものとは言えません。
こんなことばかり言うととても恐ろしい物質のようですが、
実際、長年使っててもなんら影響がない人もいるのも事実。
私が思うに、これらの物質は必要最低限の使用に抑え、
抗酸化作用のあるビタミンなどを摂取すること、
デトックスを行うことでこれらの副作用は大幅に削減できるのではないでしょうか。
アレルギーがある場合は使用を避けないといけませんが、
これらの副作用と、紫外線による被害を天秤にかけ、
最終的にどちらが良いのかはご自身で決めることかなと思います。
では私はというと、
うちでは2種類の日焼け止めを使用していて、
1つはちょっとしたお出かけ用、1つは外遊び用があります。
やはり子供と長時間外遊びをするときや野外イベントには、
二酸化チタンや酸化亜鉛の入ったものを使用しています。
自分で作ってももちろんOKですが、
その際、特に小さいお子さんがいる方は気をつけなければいけません。
これらの粉末は小麦粉を使用するときと一緒で、袋から出すと粉が飛びます。
それを思い切り吸い込んでしまっては危険ですので、
作業中は必ずマスクをすることと、小さいお子様は別室にいてもらうようにします。
市販のものを使用する場合は、できるだけ安全性が考慮された商品を選びましょう。
ちなみに私は市販のDr.Robinのものを使用しています。
二酸化チタンに酸化亜鉛、防腐剤類が入っています。
これは子供用なのですが、私も一緒に使っていたりします^^;
そして、もう一つの日焼け止めは自分で作ったものを使用しています。
こちらには二酸化チタンと酸化亜鉛は使用していません。
今年の2月から使用していますが、子供にも問題なく使えています♪
レシピはこちら。
★材料★
・シアバター... 60g
・未精製ココナッツオイル... 50g
・蜜蝋...7g
・ラズベリーシードオイル... 15ml
・ビタミンEオイル... 5ml
・ヘリクリサムの精油... 15滴
作り方は比較的簡単です。
シアバターを冷蔵保存している場合は常温に戻し柔らかくしておきます。
ココナッツオイルと蜜蝋はボールに入れ湯煎で溶かします。
これらが完全に溶けたら湯銭からはずし、軟膏状に固まるまで待ちます。
その後そこにシアバターとオイル類を入れ、
スプーンで軽くかき混ぜたらハンドミキサーでクリーム状になるまで混ぜます。
ミキサーの強さにもよりますが、約10分ほどかかります。
固まったら容器に入れて出来上がりです。
冬場は常温でも冷蔵でも、
夏場は必ず冷蔵保存をし、1ヶ月以内に使い切ります。
冷蔵保存をすると硬くなりますが、すぐに常温で柔らかくなるので大丈夫です。
2週間くらい前に作ったもの♪
ちなみに、
ココナッツオイルは未精製のもので、常温では固体のもを選びます。
日焼止めや日焼した後のお肌に良いオイルとしても使用されています。
シアバターは古くから炎症、乾燥、日焼を防ぐために使用されていますね。
古代エジプトのクレアパトラも愛用していたんだとか。
ビタミンEは抗酸化作用のある非常に大事な栄養素。
もしどうしてもないという場合は入れなくてもOKです。
ヘリクリサムの精油は敏感肌にもマイルドで、非常に強い抗炎症作用があります。
傷や荒れたお肌の回復にも効果的で、アトピーや発疹にもとても良い精油。
この場合は紫外線による炎症を抑えてくれるために使用します。
どうしてもヘリクリサムがないという場合はローマンカモミールでもOKです。
そしてラズベリーシードオイル。
これは非常~~にオススメ!!
UVBに効果があるとされ、SPF30~50と言われています。
植物性なので、二酸化チタンよりもお肌に合いますし安全です。
ナチュラル思考の方、ぜひ試してみてくださいね♪
夏は外に行く機会も増えますよね。
お外でたっぷりお仕事・遊んだ後は、しっかり体の抗酸化・デトックスをしましょう。
ということで、
次回(もしくは近いうちに)は体デトックス&クレンジングについてのお話をします★