パチュリ
少し前のお話ですが、
友人がうちに遊びに来た時に、
パチュリを入れたブレンドオイルをディフューズしていました。
普段全くアロマに興味がないような方なのですが、
その香を嗅いで、
”これパチュリの香ね~”なんて言い当てたことがありました。
どうして知っているのと尋ねると、”ちょっとね~”なんて言っていました。
そのとき焚いていた精油は他にもローズやジャスミンアブソリュート、
イランイランなどの強い香がブレンドされている、
ドテラ社のウィスパーというブレンドオイルでパチュリも含まれています。
しかしパチュリなんてマイナーなものを当てたのには私の中では衝撃だったわけです。
彼女が帰った後、ちょっとした興味でパチュリについて調べてみると、
大のジャマイカ好きな彼女には納得できる一節が^^;
本当のことは彼女にしか分かりませんけれど、
お知りになりたい方はグーグルしてみたら分かるかも。
さて、本題ですが、
パチュリの精油はどことなくべチパーにも似ている、
大地を思わせる深みのある香。
人によっては毛嫌いするかもしれませんが、
私はけっこう好きだったりします。
べチバーのようにベースノートの重たい精油で、
香を楽しむのに使用する場合は、
単独でディフューズしても良いのですが、ブレンドするとより良い精油とも言えます。
主に香にコクというか、深みをもたらしたいときには最適です。
ラベンダー、イランイランやベルガモット(柑橘系)、
他のベースノートの精油などと相性が合うとされています。
私のオススメはゼラニウム☆
お出かけ前のちょっとお洒落な気分になりたいときには良いですよ。
主な効能としては鎮静作用やグラウンディング、
抗感染、抗ウイルス作用、抗カビ、
虫除けや虫刺されの解毒にも効果があるんだとか。
肌のトラブル、ニキビや吹き出物、アトピーにも良いとされています。
最近見た記事では科学的にパチュリがインフルエンザに効果があるということが分かりました。
今日は少しそのお話をしたいと思います。
最近の研究で、
パチュリアルコールとインフルエンザA型(H2N2)菌について研究されました。
(パチュリアルコールとはパチュリの成分でセスキテルペンアルコール類のパチュロールなどを言います)
細胞内に入り込んだインフルエンザウイルスが、
パチュリアルコールに強く阻害されていることが分かりました。
パチュリアルコールがウイルスのノイラミニダーゼに付着し、
働きを妨げることが発見されました。
とありました。
インフルエンザについては今度お時間があるときにゆっくりお話したいのですが、
今日は簡単に説明すると、
インフルエンザにはA,B,Cの3つの型があり、
私たちがよく言うインフルエンザはA型になります。
で、そのA型インフルエンザはいくつかの型に分けられます。
インフルエンザウイルスの表面には2種類のトゲ(HとN)が存在するのですが、
そのHとNにもそれぞれ種類があって、
現在はHは全部で16種類、Nは9種類あると言われています。
それらの種類の組み合わせから、そのインフルエンザの型を分けます。
つまり、先ほどのH2N2というのは、HとNのトゲの2番目の種類ということです。
よく、”今年のインフルエンザの流行型はH~N~です”なんて言いますよね。
インフルエンザウイルスは、そのトゲを使って細胞から細胞に渡り増殖していくのですが、
細胞に入り込むときはHのトゲ、細胞から出るときはNのトゲを使います。
そして、NはNeuraminidase(ノイラミニダーゼ)の頭文字で、
パチュリアルコールがノイラミニダーゼをブロックし、働きを阻害する、
つまり、インフルエンザウイルスが細胞から出るのを防ぎ、
増殖を抑えるということなのです。
ちなみに、HはHemagglutinin(ヘマグルチニン)と言います。
(いつも書き忘れるのですが、私が使用している参考文献はドテラ社やアロマセラピー協会で習ったものの他、主にPub Medさんを参考にしています。)
意外と知られていないパチュリですが、
インフルエンザの流行る季節にはパチュリと一緒に、
抗菌性の強いオレガノやオンガード、ティーツリーと使用すると良いですね。
ぜひ試してみてくださいね♪