精油の性質と塗布使用
もう夏ですね~!
日本ではまだまだ梅雨のお天気が続いているようですが、
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
NYでは夏が近づくこの時期が一番のお出かけ日和で、
晴れた日は絶対に外に出ないと勿体無い気がしてしまい、
息子を連れてお散歩に出かけています^^
今週は先週の雨続きのお天気にのせいか、
きのこがちらほら顔を出していました。
なんだか舞茸となめこみたいです。
綺麗なお花も見ごろです。
バラとハナミズキ。
これはアジサイの仲間?
花はアジサイそのものですが、葉っぱが全然違いますよね。
そして、
今日は不思議な(名前の不明な)植物集も♪
スミハテさんが見つけたものと同じ赤い植物。
うにみたい^^
茶色のボツボツは何かの病気かもしれません。。
くらげみたいなお花。とても綺麗です。
いつものリスさん♪ 木の上で一休み中。
そうそう、
先日id:hidamaritoameさんが紹介してくださったチアシード。
あの日に早速1パウンド分オーダーして、
今や手放せないおやつになっています^^
ブルーベリーヨーグルトwithチアシード
最近お気に入りのおやつは、
軽く潰したブルーベリーに水に戻したチアシードを入れ、
果汁100%の冷たいオレンジジュースにレモン(又はグレフル)の精油を入れた飲み物。
見た目はあんまり良くないのですけど^^;、味は◎
息子も大好きなヘルシーおやつです♪
機会があればぜひお試しくださいね。
さて、
今日は前回の続きということで、
精油の性質と塗布使用についてお話します。
前回のブログで少し触れましたが、
関西のローカル番組でアロマセラピーが紹介されたようです。
番組の主旨としてはアロマをもっと身近に取り入れよう、
ということだったそうで、
アロマが広まってくれることはとても嬉しいことです。
ただ、内容の一部であれ?っと思ったことがありますので、
偶然番組を観た方々が誤解されていませんようにという意味も込めて、
こちらで紹介したいと思います。
精油を肌に塗る使い方をする場合、
植物性のオイルである、キャリアオイルで精油を薄めましょう、
(キャリアオイルについてはこちらをご覧下さい)
と言われているかと思います。
その理由は後ほど詳しくお話しますが、中には例外もあり、
例えば緊急時の症状である、虫刺されや火傷、捻挫などは、
原液、またはかなり濃い濃度で塗る場合もあります。
もちろんそれには条件があり、
☆品質の確かな精油を使うこと
☆狭い範囲で使うこと
☆刺激性の少ない精油を使うこと
といったことが挙げられます。
どの精油も芳香植物の成分が凝縮されているものなので、
たった1滴でも原液で肌に塗るのは濃い、とされており、
特にスパイス系の精油をはじめ、
刺激性のある精油、例えばレモングラスやオレガノ、
タイムなどはどんな場合でも原液塗布すべきではありません。
また、柑橘系の精油、例えばレモンやオレンジ、
ベルガモットなども注意が必要です。
柑橘系の精油は刺激性が強いので原液塗布できないのではなく、
柑橘系の精油の成分の中に、光毒性を起こす成分が入っているためです。
(光毒性についてはこちら。)
これはコールドプレス法で抽出した柑橘の精油なら必ず含まれており、
高濃度で塗布した場合、半日~3日(精油によります)は、
服で覆うなどして紫外線に当たるのは避けましょう。
さて、
そこで番組ではこのように放送されていました。
”精油は物を溶かす性質があるので直接肌に付けてはいけない”
と紹介され、
オレンジの精油を発泡スチロールの上に垂らし、
オレンジの精油がみるみるうちに発泡スチロールを溶かしていく、
という動画が放送されました。
これだけ見ると精油は皮膚も溶かすのかと不安になってしまいそうですが、
おそらく化学が得意な方はなぜなのかピンときているかと思います。
これは、柑橘系の精油に含まれる成分、
リモネンが発泡スチロールを溶かしているのです。
このリモネンという成分を化学式で書くと、
発泡スチロールの成分のスチレンとよく似ています。
よってこの2つの成分は混ざり合いやすく、
これらが合わさることで見た目が”溶けた”という状態になります。
これはスチレンに限ったことではなく、
プラスチックのほとんどの種類も溶かされますし、
リモネン以外の成分でも、
発泡スチロールやプラスチックを溶かすものがいくつかあります。
このことについてはまた別の機会に詳しくお話しますが、
精油に含まれる成分と似た構造の物質は、
混ざり合って結果溶かすという形になるということであって、
私たちの体がスチレンなどでできていれば別ですが、
通常の人間の皮膚や臓器は例え精油を原液でつけても溶かすことはありません。
精油を原液塗布できないのは、
精油が強すぎて皮膚を溶かすからではなく、
精油によっては刺激性が強いものや光毒性を起こす成分があるため、
そういう精油を原液で皮膚に塗った場合は、
かぶれや赤みなどを引き起こすことがあるからなのです。
ですので、それを防ぐためにも、
原則としてキャリアオイルで希釈をして塗る、
というのが一般化されています。
刺激性が少ないとされるラベンダーも、
そのときの体調や皮膚の薄い部分にはヒリッとすることもあります。
キャリアオイルそのものにも薬効や栄養素がありますので、
キャリアオイルは必ず一つは持っているようにしましょう。
次回は歯に関することをお話しするかと思います。
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