Holistic Mom's Aroma Life

Life tip with essential oils*

花粉症には 

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日本ではこの時期多くの方が花粉症に苦しんでおられます。

先週メールで花粉症についてリクエストをいただきましたので、

今日はそれについてお話したいと思います☆

花粉症は体内に取り込んだ花粉に過剰反応を起こすことよって、

くしゃみや鼻水、涙や目の痒み、鼻づまりなどが起こります。

原因の植物は杉が多いとされていますが、

アレルゲンになりうる花粉を作る植物は80種類ほどあるんだとか。

まずは花粉症のメカニズムを見ていきたいと思います。

アレルゲンとなる花粉が目や口、鼻の粘膜に付着すると

マクロファージ(白血球の一種)がそれらを取り込み、

そのマクロファージは体内で異物とみなされます。

そして、ヘルパーT細胞(Th2)という細胞が、

B細胞に異物に対抗する抗体を作るように情報を伝達します。

通常、体内で作られる抗体には5つのタイプがあるのですが、

花粉症に非常に関係深いものはその中のIgEというものです。

そしてこのIgE抗体肥満細胞に付着します。

肥満細胞とは粘膜や血中に存在する細胞で、

体の炎症や免役システムにおいて重要な働きを持ちます。

肥満細胞内には数種類の化学伝達物質が存在するのですが、

花粉症の症状を起こす代表的な化学伝達物質に、

ヒスタミンロイコトリエンがあります。

そして、ある一定の量のIgEが肥満細胞に付着すると、

ヒスタミンやロイコトリエンを細胞外に放出してしまい、

それらが様々な神経系を刺激。

その結果、くしゃみ、鼻づまり、鼻水、目の痒みや粘膜の炎症、

頭痛、喘息など様々な症状を引き起こすのです。

抗体というのは、本来細菌や病原菌、毒素などを除去したり、

無毒化するために作られるものですよね。

花粉は毒性がないので抗体は作られなくても良いのですが、

どういう理由からか体が無害なものまで異物とみてしまい、

抗体を作り、それらが体内でマイナスの作用を起こす、

これをアレルギーと言います。

つまり花粉症もアレルギーの一種というわけですね。

で、先ほど出てきたヒスタミンロイコトリエン

これらの化学伝達物質はどんな働きをするのでしょう。

ヒスタミンは知覚神経を刺激しくしゃみや痒みを起こしたり、

血管を拡張し血管浸透性亢進することで、

血管壁から粘液が出て鼻水や粘膜の炎症、鼻づまりを起こします。

また、ヒスタミンによる血圧低下で起こる頭痛や、

気管平滑筋の収縮により喘息が起こることもあります。

ロイコトリエンは気管支平滑筋収縮による喘息や、

血管を拡張し血管浸透性亢進することで、

血管壁から粘液が出て鼻水や粘膜の炎症、鼻づまりを起こします。


花粉症を抑える方法は3つあります。

1、アレルゲンを避ける
2、花粉症の症状を抑える
3、体質を変える

アレルゲンを避けることはある程度はできますが、

重度の方にはあまり意味のないことかもしれません。

そこで症状を抑えるものが必要になります。

花粉症に効く薬として代表的なものとして、

ヒスタミン剤やロイコトリエン拮抗薬、

そしてヒスタミンやロイトコリエンによる炎症を抑えるステロイド

などがありますよね。

それらのように、花粉症の症状を抑える精油を見てみましょう。


☆抗ヒスタミンの役割をする精油

皆さんは青い精油は使ったことがありますか?

人工的に着色しているものではなく、自然に青いものがあります。

それがカモミール類やブルータンジーの精油です。

青い色の正体で、共通して含まれる“カマズレン”という成分があります。

実はこれが非常に強い抗ヒスタミンの役割をします。

お勧めはジャーマンカモミール、又はローマンカモミール

ドテラ社のディープブルーは鎮痛用ブレンドオイルとなっていますが、

アレルギーに効果のある成分も実はたくさん入っているのです♪

他にも効果のあるものはいくつかありますが、

特に代表的なものといえばラベンダーですね。

これらを毎日ディフューズしたり、

足の裏や頚椎、背骨に塗布すると良いでしょう。


☆ロイコトリエン拮抗薬の役割をする精油

数多くありますが、

ティーツリーラベンダーレモンペパーミントマジョラム

が比較的メジャーかと思います。

これらも同じようにディフューズしたり、足の裏に塗ったり、

口にできる精油はサプリメントのように摂取しても効果的です。


☆症状別

鼻づまり… ペパーミント、ユーカリ

お勧めはペパーミントですね!

これが私のアレルギー改善の発端となった精油です。

マグカップに熱湯を用意し、いずれかの精油を1滴垂らします。

そして蒸気を吸い込んでみてください。

鼻水… ユーカリ、ローズマリー、ティーツリー、ペパーミント

いずれかを1滴手に取り、鼻の両脇のくぼみ、もしくは頚椎に塗ります。

目の充血と痒み… ティーツリーとラベンダー

精油1滴ずつ手に取り、目の周りに塗ります。

必要に応じて希釈をしてくださいね。

結膜炎やものもらいにも効果ありです。

頭痛… ペパーミント、ウィンターグリーン、ラベンダー

いずれか、又は好きなものをブレンドしてこめかみに塗ります。

ドテラ社のディープブルーも頭痛におすすめ♪

喘息… ユーカリ、ペパーミント、タイム

いすれかをディフューズしてみてください。

ドテラ社のブリース(呼吸器ブレンドオイル)は非常に効果的。

1滴手に取って擦り合わせ、そのまま口を覆うように深呼吸します。

最初酷くなったように苦しいですが大いに効果が期待できます。

*ドテラ社以外の精油は毎回希釈することをお勧めします。



そして3つ目は花粉症になりにくい体質を作ること。

これができれば一番良いですよね。

体が花粉に対する抗体(IgE)を作らなければ花粉症は起きません。

また、先ほどお話したメカニズムの中に、

IgE抗体がある一定の量肥満細胞に付着すると花粉症を発症する、

とお話しましたが、その“ある一定の量”とは人それぞれ。

これを無限に増やすことができれば、花粉症を発症しなくてすむわけです。

じゃあ実際、体質を改善するってどうするの?

と聞きたくなると思いますが、

すみません、私にも正確な答えというものは分かりません。

自分に合うものを探すしかないのです。

私の身近には鍼灸で良くなった人もいれば、食事療法で改善したと言う人も知っています。

私の場合は花粉症ではなく、アレルギー性鼻炎(通年性アレルギー)でしたが、

ドテラ社の精油を使うことによって改善しました。

病院に行って体質が変わったかをチェックしたわけではありませんが、

常に薬やティッシュを持ち歩く生活から抜け出せたのは精油のおかげかと思っています。

この場合は、どの種類の精油をどれくらい使ったというのではなく、

日々の生活に精油を取り入れ、頻繁に使うことによって、

少しずつ体が本来そうであるべき状態に変わっていった、という感じでしょうか。

私はまだまだ精油について学ぶことはたくさんありますが、

少しでもお役に立てれば幸いです。

精油の使い方などご質問がある方はぜひメール下さいね☆